「わっ…っツナさん!?」

興奮(こうふん)気味の少年に両手を取られ、面食らいながらも言っていることには同意見なので
どうすればいいか分からずに真っ赤な顔で頷(うなず)くしかできなかった。

「おっ俺…絶対に美緒さんが安全でこのまま過ごせるように頑張るから!!」

意気揚々(いきようよう)と決意をかかげるツナ。
リボーン君の逃(のが)れられない運命と言われた言葉すらも何だかくつがえしてくれそうな
そんな妙な頼(たの)もしさもあって、この手は振りほどけなかった。

「ツッツナさん!?」

「じゅっ十代目!?」

「あらっ」

「おぉ〜」

いつの間に戻ってきたのか。そしていつから見ていたのかは不明だが
ビックリしたような皆の声で我に返って、ツナは慌てて手を振りほどいて離れた。

「ごごごっごめん!?いきなりこんなっ嫌だったよね?」
その間も律儀(りちぎ)に美緒を気遣うのは忘れない心優しい少年。



90(431)
→|back

彷徨いアリス