その時だった。何かがぶつかるような衝撃音が近くのビルの上階から響いた。

「何あれ!?」

思わず反射的に見上げると、モクモクと近くのビルからけむりのようなものがあがって
一瞬テロかと誰もが悲鳴をあげた。そこから何かが落ちてきたかと思えば
もの凄い早さで近くのツナにぶつかったので悲鳴をあげる。
凄い音を立ててザザーッと地面を滑っていくツナ。

「だっ大丈夫ツナさん!?」

血だらけでショッキングな映像を連想したり、こういう場合は救急車?あれ、消防だっけ?と
ややパニックになりながら、砂埃すなぼこりの中からツナを探すも意外とツナと思われる人影は軽傷けいしょうのようだった。

「だっ大丈夫でござるかおぬし…」
「いっいててて、おっ俺はなんとか…みっみんなは大丈夫?」

あれ、もう一人…!?もしかして落ちてきたのはこの人だったの!?

最初はビルがテロか事故で爆発して破片やらがふってきたのかと慌てたが
ぶつかってきた正体はなんと、私達とあまり年も変わらなさそうな少年だった。

ツナよりもやや色素の薄いミルクティー色の髪に青い瞳。
流暢ふりがなな日本語だが、節々に残る違和感。恐らく純日本人ではなさそうな少年だった。

!?



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彷徨いアリス