「ああああっ」
ツナの悲鳴と私の悲鳴がダブる。男が剣を振り上げて私達に向かって
躊躇なく攻撃を仕掛けてきたからだ。真ん中に居た少年も瞬時に私とツナの手を離して
一瞬しか見れなかったが何か銀色に光る武器のようなものを取り出して攻撃を防ごうとする。
しかし、男の方が力が強かったのかあっという間に近くのショーウィンドウに
頭から突っ込むように吹き飛ばされてうめき声をあげた。思わずツナと私も心配して声をかける。
「きっ…君!!」
「だっ大丈夫なの!?」
「そうだお前ら……このガキとはどういう関係だぁ?」
私とツナを交互に見つめて、私は先ほどの必死すぎる否定から本当に無関係だと信じて貰えたのか
はたまた男の方から先にと言うことなのか、へたり込んだツナの方に
剣先を向けて男が叫んだ。
「ゲロっちまわねぇと……お前を切るぜ?」
「そんなっえっと…あのっ」
ツナも慌てて否定する。そんなツナのピンチに無数のダイナマイトが
宙を舞って剣を向けた男に飛んできた。
男は怯える様子もなく、慣れた直感のようなものだけで振り返るとすぐ飛び上がった。
ダイナマイトは標的をなくしても、かなりの威力なのか爆発音と煙をあげる。
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彷徨いアリス