商店街近くまでやってきてグーっとお腹がなったので
朝食べてなかったことや、もうすぐお昼だと思い出して項垂れた。
財布をあけても2千円と小銭がちょっとしかない。
もう家にいったん帰るしかないか……と安定の逃げの姿勢で考えたが
待てよ、逃亡がバレたら家族もマフィアの人達に娘どこに行ったんだとか
脅されたりしないかな……と考えて身震いした。
家族よ、ごめん。私は生き残りたい、まだ生きてたい――星座には導かれてないけど。
何かパンでも買って口に入れようかな、どうせ水は公園とかに行けばありそうだし。
逃亡計画は全然浮かばないが、誰にも迷惑をかけたくないし自分の身体にも同じような気遣いをしたい私。
バイオレンスな修行よりも、つかの間の逃亡でもいいから隠れたい気分だった。
はぁ……何をしているんだろうか。
マジでまだ子供だけどこんなくだらない理由で街をさまよっていることがひたすら
空しい。
ただの中学生だよ?それを急にマフィアだの守護者だのと………。
しかもそれから必死に逃げようとあがきまくる私のアホらしさ。
来年受験生これでいいのか、と乾いた笑いまでこみあげてくる。
仮に本当だとしてもさ、幽霊部員でいいじゃん名前だけならいくらでも貸してあげるよ。
私が世界の守護者とかで説明されたように他のマフィアより優位に立てるための道具とかなら
虎よりも豚という感じだが…
虎の
威を
借る
狐のように名前だけでも貸してやんよとふて腐れつつ
売店で買った肉まんを頬張りながら
人気の少ない公園を歩いて行く。
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彷徨いアリス