人殺しをするために生きてきたわけじゃないし、そんなことをするような人達とも居たくない。
リボーン君も、ディーノさんも……もしかするともう年の変わらないようなバジル君でさえ
マフィアの人達なら人を殺したことなんて何度もあるかも知れない。

人の良さそうな笑みを浮かべて、私が必要だとか良い言葉で近づいてきたけど怖い人だと自分に言い聞かせる。
実際良い人ではあるんだろうけどみんな。――それでも怖い。
私がもし人を殺したらあんな風に笑ったり平凡そうには一生できる自身がない。
いつまでもそのことをいて、自分を責めて生きていくしかできない。

それは、私が弱いだけなのだろうか?
それとも、私もいずれそうなっていくのか……。

そこまで考えて怖くなったので頭をふった。

ダメだ。このままじゃ……。
逃亡したけど、いやしようとして現在進行形で失敗してる感じだけど
やっぱりリボーン君にもっと私の考えを言うべきかも知れない。
いつもは人の顔色をうかがって流されがちだけど、今回は流されたら取り返しのつかない沖の方まで流されちゃいそうだし。

『話したいことがある』

それだけリボーン君に送って、指定した並盛商店街まで何か肩にのしかかるような重苦しさを抱えて
とぼとぼと泣きそうな顔をして歩いて行くしかなかった。



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彷徨いアリス