お昼過ぎ、私は指定した並盛商店街のベンチに座っていた。
しばらく過ぎていく人をボーっと眺めていたが、音もなく隣に座った赤子あかごの声で我に返る。

「リボーン君っ」

いつの間に!?という声を飲み込んで、バクバクする心臓をおさえて深呼吸した。

「話ってなんだ?」

いつものニヒルな笑みは封印し、真剣な顔でたずねるリボーンに言葉が詰まる。
こんな赤子なのに、威圧感を感じるなんてどんだけヘタレなんだ私。

「えっえっと……実は逃げたんです。ごめんなさい」

ポツポツと私は自分が思っていたこと、感じていた不安を話した。

「修行に参加しろって言われるのが怖くて……。
だって、痛いことも嫌いだしマフィアになるための修行だったら
人を傷つけるようなこともさせられるのかもって……」

黙って聞いていたリボーンは区切りが良い所で口を開いた。

「美緒の気持ちも分かる。でも、もうしょうがねぇんだ。
美緒が世界の守護者である以上、ある程度の争いはけられねぇ」

「そっそんな……私の名前だけ貸して後はそっちでなんとか出来ないんですか?」

「それも考えたが、骸の一件でボンゴレ内でも一部のメンバーにお前の面が割れちまった。
外の組織に万が一れれば美緒の身の保証はできねぇ」



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彷徨いアリス