「美緒ちゃん〜可愛いね」
「えっ…えっと」
翌日、目が覚めるとすぐに高級そうなAラインで淡いピンク色のワンピースに着替えさせられた。
まず景品として管理するために私の体調(恐らく病気にかかってないかどうか)など検査するために
医者を呼んでいるらしい。――そして医者がきてくれたのだが
その医者に
絶賛、肩に腕をまわされ困惑しております。
私の部屋にやってきた男性は医者でシャマルと名乗っていたけど
医者にしてはチャラそうに見えるのはイタリア男性だからだろうか。
ずっと歯の浮くようなチャラい台詞を連発している。
よくまぁこんなに口説き文句が出てくるんだろうか、そして14才に対していいのかと思っていると
私の思考をよんだのか、可愛い子には今からツバをつけとくとニヒルな笑みで言われて赤面した。
一応診察もちゃんとしてくれたし、スキンシップが激しい人はアメリカでもたまにいたし。
だから辞めてとも言えずに困ったように微笑めば余計に抱きつかれて
ぐえっとカエルのつぶれたような声をあげてしまった。
「しゃ……シャマルさっぐるし……」
「おい、離してやれよ」
た、助かったー。救世主ありがとうと思えば急に肩を引き寄せられて面食らう。
固い筋肉質な身体に、男性用のコロン。少し体温の高い熱を肩とくっついた背中で感じながら
恐る恐る振り返ると、少しだけ不機嫌そうなディーノさんが立っていた。
「なんだぁ跳ね馬、かわいこちゃんとのスキンシップを邪魔するなよ」
口調はおちゃらけているが、目はマジなシャマルに
少し拗ねたようなディーノが過度なスキンシップは女に嫌われるぞとにらみ合っていた。
「お前だって触ってるじゃねぇか」
「あっ!!すまんっ」
シャマルの指摘に真っ赤な顔で身体を離してくれた青年に
こちらまで恥ずかしい気持ちになりつつも、気にしてないと身振りでアピールする。
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彷徨いアリス