「あの人は……」

「ああ…美緒は知らないんだっけ。
京子ちゃんのお兄さんで了平さんって言うんだよ」

「了平さん……がんばって」

祈るようにこぼした呟きに、隣のツナは瞳を細めたが
やがていつもの困ったような顔で大丈夫だよと笑った。

「お兄さんは強いから」

……


リング上で了平と相手……ルッスーリアと呼ばれていた
ムエタイ使いのオネエのような男性が対峙する。
お互いの肉体はどっちも美しい筋肉におおわれている。
ボディービルダーなんかの魅せる筋肉じゃなく、本当にいらないものをそぎ落とした
戦うための筋肉といった感じだ。

「やはりヴァリアーも晴の守護者は格闘家か」

リボーンの言葉に一同疑問に思いながら振り返る。

「歴代の守護者を見ても…晴の守護者は皆、強力なこぶしあしを持っていた」

「ということは、晴の守護者に選ばれる人はみんな格闘家タイプなんですね」

少女の言葉に頷いて、リボーンは静かに付け足した。

「ファミリーを襲う逆境を自らの肉体で砕き、明るく照らす日輪となる。
晴の守護者の使命だからな」



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彷徨いアリス