敵チームが一斉に笑い出した。

え、と呆気あっけにとられていると腕を掴んだ銀髪の男も肩をふるわせている。

「何を言いに来たかと思えば、そんなことか」

茶化すような物言いに羞恥しゅうちと怒りで顔に熱が集まる。

「そっそんなことじゃないです!!だって命はたいせつ「マフィアなんだろ」…え」

人の悪い顔で男は目を殺気でギラギラさせながら不敵に笑った。

「俺もこいつらも曲がりなりにもマフィアなんだろうが。
ならテメェの命もはれねぇでどうするよ?」

絶望で身体から力が抜ける。

「そんな……」
それを腕一本だけで強引に抱き留めた男が乱暴に少女を仲間のところへ放った。

「きゃっ」
よろけながら、なんとか転ばずにすんだが
相変わらず少女の膝は震えている。

「美緒!!」
「テメェ、女に何すんだ!!」

「あぁ?女?――ちげぇよ。こいつはただの商品だ」

男の言葉が呪いのように頭を駆け巡る。

「しょ…商品」

慌てて逃げようとすると、ヴァリアーに囲まれていて
サッと血の毛が引いた。後ろを振り返っても戻らせまいとスクアーロが立ちふさがっている。



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彷徨いアリス