「まぁそんな絶望した顔をしないでよ。
みんなもあんまりこの子を脅かすと
恐怖で
発作を起こして死にかねないから気をつけてよね」
スッと私の前に赤子が可愛い声とは裏腹に
もの凄いことをサラッと言いながら近づいてきた。
「自己紹介は後でするけど…とりあえず今は
君も彼を応援したほうがいいよ」
ハッと我に返る。私を心配していたディーノやツナ達も
リングに慌てて視線を戻した。
リングのあのライトの熱のせいで脱水症状を起こして倒れる了平に
またどこからともなく
鷹にのってやってきた赤子が立ち上がれと叫んでいた。
私の知る赤ちゃんの基準を超えてる子ばっかりで頭が混乱する。
「本当の力を見せてやれ了平!!」
コロネロと呼ばれた赤子がリングで倒れている少年に叫ぶ。
「本当の力?――でもどう見ても了平さん弱り切ってるじゃん」
これからどうやって逆転しろっていうの?
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彷徨いアリス