これでやっと了平さんも目をあけて試合ができる。
さらに敵のルッスーリアもこれには驚きを隠せない様子だった。
「圧だって?アンタもルッスーリアもよくあいつの身体をみてみろよ」
金髪目隠れ男子の囁きに了平の身体を見ると、照明以外の何かが煌めいていた。
「あれは塩?――水分が蒸発したというわけね」
ルッスーリアの解説に、私もそういえば夏場めちゃくちゃ汗をかいて家に帰ると
ああいうキラキラしたものが服についてたなと思い出して苦い気分になった。
それから一週間くらい家族の間でクジラちゃんとからかわれたことも忘れてない。
とにかく、照明をわったカラクリが分かって私は少しガッカリし
相手はニヤリと笑みをうかべた。
しかも了平の身体の塩を使って同じように照明をわってみせて
さらに一同
驚愕と絶望に包まれる。
「そんな…了平さんの塩を利用して!?」
「へぇ、気付いた?――そうさ。技術もルッスーリアがあいつよりも上」
シシシッと横で囁く少年にビクッと震えて離れようとすると
スクアーロが逃がすかと身体を引き寄せられた。
「いっ痛い」
「なら大人しくしておくんだなぁ」
「おい。その子に指一本触れてみろ!!
俺が
容赦しないぜ!!」
ディーノさん。思わずじーんとくる。頼れるのは正統派イケメンだけ。
イケメンにそう言われることなんてこの先一生ないはずだから
とりあえず脳内のフォルダに保存しとくわ。
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彷徨いアリス