「まぁまだ試合は始まったばかりだがよぉ
誰がみてもすでに勝敗なんてついたようなもんだろ?」

スクアーロの言葉に少しカチンとくる。

「なっ!?――まっまだ分からないじゃないですか!!」

「これだからガキは……いいか?現実をみろよ。
どうせこいつら全員負けて、ハーフリングだけじゃなく
テメェごと奪われるんだよ」

ズキッと胸が痛んだ。それはもっとも恐れていた悪い結末。

「それでも…希望をもつのは私の自由じゃないですか」

視線をそらしながら啖呵たんかをきると、相手は馬鹿にしたように笑った。

「ハッ。――その可愛い顔が絶望にゆがむのも時間の問題だろうな」

カァッと頬に熱が集まる。思わずキッと睨み付けると
相手は大げさに肩をすくめてみせた。

「まぁテメェが暴れたりしないなら、こっちも半殺し程度にしてやってもいいぜ」
「はっ…半殺しって」

スクアーロの瞳がギラッと怪しげに輝く。

「もっとも、加減ができるかは分からねぇがな」



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彷徨いアリス