「おかえり…美緒」
心配していたといわんばかりに大きくて
筋肉質なディーノの腕が少女を包むとすぐにバッと
抱擁を解いて、肩に手を置き
どこもケガをしていないか思い出したように確認した。
「勝手なことしてすみません」
私も慌ててディーノに頭を下げると、呆れたような家光の声が後ろからふってきた。
「本当だ…勝手にお嬢さんを連れ出して」
家光さんも私がどうにか戻ってきたからあきれ顔くらいですんでるけど
実際あのままスクアーロに捕まってたら、勝手に抜け出したこと
怒られたりしたのかなと少しだけ罰が悪くなって肩をすくめた。
「私が行きたいって言ったんです」
そう。なるべく近くで応援したかった。
例えさっきみたいな危険な目にあうとしても
私以上にここにいる少年達は危険な目にあうんだから。
それを私はただ遠く安全な場所で
傍観しているだけなんて出来ない。
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彷徨いアリス