サーキットの避雷針が熱で溶けてる!?
しかもこんな太いのに全て根元から……なんで。

ふと視線をやると、炎をまとったツナがいた。
両手のグローブから炎、ひたいからも炎が出てる。
熱くないのか心配になったが、いつぞやの額から出てた時も大丈夫だったし
心配しなくてもいいんだろう。――それにしてもいつのもツナよりも顔つきや雰囲気が違う。

「いくら大事だって言われても、ボンゴレだとか
時期ボスの座だとか…そんなもののためにオレは戦えない」

ツナも私と同じようになりゆきでこうなったと聞いた。
だからこそこの言葉は刺さる。――私もツナもできることなら普通の中学生でいたかった。
時期ボスとかマフィアとか言われて戦えって言われても
そんなの急にどうすればいいのか分からないよね。

「でも友達が……」

額の炎が消えた。険しかった顔つきがいつもの幼い顔つきに戻る。

「仲間が傷つくのはイヤなんだ!!」

私達は納得した顔でツナを見つめた。みんな同意だった。
ランボ君を犠牲ぎせいにしてもし勝ったとしても
それは私達にとって勝利じゃない。

「ほざくな」

「え」

低い声とともにツナの身体が吹き飛んだ。



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彷徨いアリス