とりあえず、
人身売買でも
臓器売買にしても……理由は知っておきたい。
って、考えて……改めて今後についての悪いイメージが浮かんできて青ざめて来た。
平静を
装うとしても、身体はカタカタと震えて止まらなくなる。
そんな私を困ったように見つめる少女と、ニヤリと
愉快そうに見つめる少年。
「骸様……」私を見かねたのか、
懇願するように少女が呼びかけ
口の
端をあげて
傍観していた少年も、少女の言葉に弾かれ、ゆっくりと
頷いた。
「クローム。――そうですね、理由くらいは話した方がよさそうですね。望月 美緒さん」
「何で私の名前……?って私の名前を知ってるっていう事は……私だから誘拐したんですか?」
何それ、凄く笑えない冗談だ。私……そんな誘拐されるようなルックスも、才能も、価値もない女だぜ。
せいぜい役に立つと思うのは、極限状態で食料がなくなった状態かな……非常食として。
あ、これも考えるとむなしいわ……やめよう。
あの世界のレディーガガもボーンディスウェイ言ってたじゃん。(神様はアナタを完璧に作り出してくれたのよってね)
小さな身体で深く息をすい、一気に疑問と共に吐き出した。
「あのぉ……つかぬ事をお聞きしますが、私とあなた方って
初対面ですし
……私、何か誘拐されるような事をしましたっけ?」
困り果てて
尋ねる。2人の少女の視線が少年に
注がれるも、少年は頭を振った。
「いいえ……。僕が個人的な理由で誘拐させていただきました♪」
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彷徨いアリス