「明晩のリング争奪戦は嵐の守護者の対決です」
嵐の守護者?――リボーン君にだれが何の守護者なのか確認しとけばよかった。
あ、でも後ろで獄寺がんばれとか騒いでるから獄寺が嵐の守護者ね。
脳内の少ないメモリーでメモしつつ、相手は誰だろうとうかがうと
ニヤニヤしてこっちを見てる……のか目が隠れて分からない
金髪の目隠れ男子と目が合った。
「ベルか……悪くない」
ザンザスの声が聞こえた。
ベル……。あの金髪目隠れ男子だね。あの人、なんかヤバそうだなぁ。
まだ若そうなのに、あの年でヴァリアーってよっぽど経歴すごいのかな。
なんか無邪気ぽさの中に邪悪さがにじみ出てて明日の試合はどうか
獄寺が無茶をしないようにと強く願った。
あの人10代目のためならとかいって喜んで神風特攻しそうだもん。
獄寺に近づいて声をかける。
視線があうと少年の固かった表情が一瞬ゆるまった。
「どうかしたか?」
「えっと…あのさ、明日の試合どうか無茶はしないでね?」
命を大事にしてほしいとつげると少し驚いた顔をして
ニヤッと少年は不敵な笑みをうかべた。
「俺が負けるわけねぇだろ?――安心しろよ。リングもお前も渡す気はねぇ」
後ろではよくぞ言ったぞと了平が騒いでる。
この人腕逝ってるのに元気だな。山本もいつもの爽やかな笑顔をうかべていた。
大丈夫、と私も心の中で繰り返す。どうか試合がおわっても
また皆で笑い合えるようにと願いながら。
ランボ君は病院に、私達は各々家路に帰った。
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彷徨いアリス