ロケットボムが向かっていくが、ベルはそれを華麗かれいによけて前進した。
その素早さと全てのボムをよける身のこなしに驚かされる。

「危ない!!」

突風の影響の中はなったナイフは当たらなかったはずなのに獄寺の頬を傷つけた。
それだけじゃない。相手がナイフをかまえてすぐ迫っている。
機転でボムを相手にぶつけ、ベルが綺麗に吹っ飛ぶ。
よかったと思うのもつかの間、どこかおかしい。
そうか、あの爆風で獄寺も傷ついたんだ。

相手はまた起き上がり、狂気的な笑みで迫ってくる。

『あと6分でハリケーンタービンが爆発します』

アナウンスが無常にも響いた。
それに弾かれるように、この試合が時間制限だったことを思い出す。
まるで時限爆弾。私達はそれを解読することもできず
ただ見守るだけしか出来ないもどかしさでいっぱいだった。

図書館に逃げた獄寺と追うベル。
やはりベルのナイフは当たっていないのに、ボムを切り裂いたりと
おかしい動きをしている。

と、急に獄寺が動きをとめた。

「止まったらダメだよ獄寺くん!!」

ツナの叫びに、そうだよと叫ぶも画面の向こうには届かない。
私達を嘲笑あざわらうかのように可愛らしい声がムダだと告げた。

「モニターではわずかにしか見えてないけど、彼のまわりには
鋭利なワイヤーが張り巡らされている」

「そんなっ」

「いつのまに…どうやって!?」

「やはりナイフだな」

「ああ」

シャマルに続いて、リボーンが短く相槌あいづちした。
ナイフ……?いや、でもナイフは投げてたけど。



176(431)
back

彷徨いアリス