「ここは死んでもひきさがれねぇ…」
「っふざけるな!!」
獄寺の声をかき消すように、強めのアルトボイスが響いた。
涙目で隣をみると、ぼやけた視界でツナが肩をふるわせている。
「何のために戦っていると思っているんだよ!!」
「ツナ……」
「また皆で雪合戦するんだ!!花火みるんだ!!
だから戦うんだ!!――だから強くなるんだ!!
またみんなで笑いたいのに…君が死んだら意味がないじゃないか!!」
「そっそうだよ!!だから戻ってきてごくでっ……!!」
ビーと警告音が鳴り響いた後。
ツナの説得もむなしく、爆破が開始された。
みんなの悲鳴が響く。
ツナは倒れ込んだ。私もこらえていた涙があふれ出す。
「そんな……」
「あそこ見ろ!!」
リボーンの声に弾かれるように前方を見ると
黒煙の中からゆらりと人影があらわれた。
赤外線センサーの停止を確認し、すぐに私達はかけよる。
「よかった!!」
「獄寺!!」
「タコヘッド!!」
這うようにして戻ってきた獄寺がついに倒れ込んだ。
「すいません。10代目…リングとられるっていうのに。
花火みたさに……戻ってきちまいました」
「よかった。獄寺くん…」
「そうだよ、生きてさえいてくれればそれでいいよ」
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彷徨いアリス