「雲雀さんが…えっと、どこまで聞いているか分かりません。
ですが私が世界の守護者だということは知っていますか?」
彼はそれが誰か名前までは聞かなかったらしいが
ディーノと修行中にチラッと耳に挟んだとうなずいた。
「ただそれが女子とは聞いていた…それも年がそう変わらないと」
なるほど、ディーノさんは私と雲雀さんが知り合いとは知らなかったし
リング争奪戦中は接点をもつことはないと踏んだのだろう。
だからあえてわざわざ名前まで教え無かったんだろうな。
まぁ私と知り合いだろうが雲雀さんは興味がないことにはふぅんってスルーするだろうしね。
「君があの場にいて…気づいたよ」
静かに呟いた彼の言葉はなんだか少し悲しそうに聞こえたのは私の主観すぎるだろうか。
まるで私が世界の守護者じゃない方がよかったというようにも聞こえるし
いつもの淡々とした口ぶりにも聞こえなくもない。
相変わらず読めない人だ。
「雲雀さんは…「君は」…?」
「こわくないの?」
言葉を遮ってまで問いかけた言葉に面食らう。
二重の大きな瞳をさらに丸くし、ポカンと意味が分からないという顔で伝わったのか
彼は補足するように呟いた。
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彷徨いアリス