それでも刃を相手に向けるのは、己を……山本自身の安全の確保してほしいから。
攻撃は最大の防御とはよく言うけれど、相手が話し合いなんかで試合放棄してくれなさそうだからこそ
最後まで……例え相手を最悪切れなくてもいいからしっかりと刀は握っていて欲しい。
そして、私はその刀に祈るしかないできないのがどこまでも歯がゆい。
どうか、山本をお守り下さい。
そう願いながら2人の試合を奥歯を噛みしめて見つめるしかできなかった。
「山本ォッ!!」
ツナの叫びが観客席に響いた。
袈裟斬りが綺麗に山本の肩から胸にかけて走る。
スクアーロの攻撃があたり、観客席にどよめきが走る。
山本がよろめいて、肩を押さえながら水たまりに尻餅をつく。
全員息をのんだ瞬間、さらにスクアーロの言葉に戦慄した。
「貴様の技は全て見切ってるぜ!!――なぜなら…
その
時雨蒼燕流は昔ひねり潰した流派だからなァ!!!!」
198(431)
→|
back
彷徨いアリス