「十代目!!どうみてもコイツは六道骸ですよ‼」
「骸が憑依してやがるんです!!」
憑依?――でも以前彼女と会った時は確かに自らの意思で喋っていたし。
骸がまさか人に憑依できるスキルがあることに驚きつつも
彼女は信じて貰えないのと悲しそうにしている。
彼女を擁護するつもりはないが、どう見てもあの骸が憑依したにしてはしおらしくない?
「あっあの…彼女は「骸じゃないよ」…ツナ」
ツナが静かに、けれど確信めいた力強い言葉で否定した。
「そっそうなんすか⁉」
「たっ多分!!――なんとなくなんだけど!!」
「私も、この子は骸じゃないと思う」
スッと彼女が近づいてきた。
「かばってくれるんだ……ありがとうボス」
彼女は少し背伸びをした後、小さくツナの頬にリップ音をたてて口づけた。
「えええええ!!」
当の本人のツナだけじゃなく、みんなが赤くなったり、青くなったりして面くらう。
彼女はすぐにコチラにクルッと振り返ると、私にあわせてしゃがんでツナと同様に口づけた。
流石にアメリカ帰りでチークキスはされたこともあるし
同性ということもあり、ツナよりは照れなかったが
それでも突然の行為に、頬が赤くなるのは否めなかった。
また皆悲鳴をあげて驚く。
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彷徨いアリス