リボーンはそんな感覚に近ぇなとニヒルに笑った。
シュレディンガーの猫とはとある
思考実験のことで
簡単にいえば、外からのぞけない箱の中に猫を入れる。
そして箱は毒が一定の確率で出て、猫を殺す。
さぁ……箱をあけた時、猫の生死はどうだろうという実験。
流石に思考とついているだけもあって、実際に猫を使って実験することはない。
この実験が何を言いたいのかと言うと、猫は生きてもいるし死んでもいるということ。
人は箱をあけるまで、その猫が生きているのか死んでいるのか分からない。
実際に実験を行うことも出来ないので確かめることもできない。
この思考実験を知った時はなんて
屁理屈なんだ、とか……
こんなの正解がないようなものだとその時は思い込んでいたけれど
でも骸とクロームが、もし"彼"であり"彼女"でもあるならばこの理屈もまかり通る。
彼も彼女も存在するというのが答えだとすれば……。
祈るような気持ちで視線をあげ、骸をしっかりと見すえた。
彼には拉致られたり、ファーストコンタクトから嫌なことしかなかったけど
でも……彼女には勝って欲しいから……だから私は応援する。
元々が個々で独立した存在だってことも分かってはいるけどさ……。
でも、今は私も信じがたいけど二人は重なっているように感じて仕方ない。
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彷徨いアリス