今はこうするしかないと呟いたリボーンの言葉も聞こえない程
私達は目の前の勝利が迫った展開に白熱はくねつした。

相変わらずマーモンは頭上高くツルに拘束されたままうめいている。
ゆっくりと優雅に、そして骸は笑みを絶やすこと無くマーモンに歩みを進めた。

「さぁ…どうします?――アルコバレーノ」

グサリですよと不敵に笑えば、抵抗するようにマーモンの首にかけたおしゃぶりが光った。

「図にのるな!!」

マーモンがツルを引きちぎり、拘束をといた。
それだけでも驚いたが、今度はなんと一瞬でもの凄い数に分身した。

引きちぎったのは、どうみても物理的にしか見えなかったけど
幻術を跳ね返したと受け止めてもいいのだろうか。
急に光ったおしゃぶりも怪しい。近くのリボーンにあのおしゃぶりについて
聞こうとしたが、私以上に厳しい顔でおしゃぶりを凝視し何か考え込んでいる様子だったので
聞こうにも今のタイミングでは聞けなかった。

その勢いのまま、分身した多くのマーモン達は少年に突進する。
よけられるのかと心配したが、骸の瞳も怪しく光ったかと思うと
そのままクロームが持っていたような三つ叉槍で多くのマーモンを切り裂いた。

攻撃の後は、本体だけが残り苦々しそうに苦言をこぼす。

「格闘の出来る術士なんて…邪道じゃどうだぞ。
輪廻りんねだってボクは…認めるものか!!」



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彷徨いアリス