「ほう……」

パラパラとちぎれた紙切れのようなものがふるなか、頭上からマーモンは続ける。

「人間は何度も同じ人生を無限むげんに繰り返すのさ!!
だからボクは集めるんだ…金をね!!」

赤ん坊の頭部に浮いていた金の輪が回り出したかと思うと輝き
それは、地面を揺らすほどの幻術へと広がっていった。

だからあの年齢でかなり守銭奴しゅせんどぽかったのかと言い分は分かるが
度が超えすぎているので、若干呆れていると
ギャラリーの方にまで幻術は広がってきたので逃げ場を失ってうろたえる。

ツナや私達も思わず足をすくわれ、転びそうになるのをこらえる。
そんな私達をよそに、リボーンはちゃっかりコロネロといっしょに浮いていた。
思わずこっちも助けてよと言いかけたが、赤ん坊に私の体重まで
抱えて飛べと言うのもこくだよなと自分の中で諦めるしかない。

「クハハッ…強欲ごうよくのアルコバレーノですか。
しかし、欲ならば僕も負けません♪」

三つ叉をひるがえし、骸も攻撃態勢をとる。
すさまじい火柱とともに、みんなが頭を抱えてしゃがみ出した。
吐き気がするほどの眩暈や頭痛に襲われる。
さらに幻覚とは言え、火柱の影響なのか熱波ねっぱもひどかった。
熱いと空気も焼けるようにヒリヒリとし、喉も空気を吸う度に肺も痛む。



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彷徨いアリス