チラリと覗いたが、コチラだけじゃなくてどうやら
敵陣営もコチラと同じような状況だった。
「幻覚
汚染が始まってるぜコラ!!」
コロネロにリボーンも続ける。
「脳に直接作用する幻覚をこれだけ大量にくらったんだからな」
ええ!?幻覚って確かに脳の錯覚とか利用しているのかと思ってたけど
脳に悪影響だったの!?――なぜ今このタイミングでそれを言うかな!?
こうなったら効果あったか分からないけど、直視しないようにとか
紫外線じゃないけど、サングラスでもかけておけばよかった。
一番、苦痛に耐性のない私は猛烈な吐き気の中でとうとう意識が
朦朧としてきた。
あ……やばい、倒れるかもと思ったその瞬間。頭の中で凜とした声が響く。
「我が、愛し子をたすけたもう」
もうダメかと暗転するような強い
眩暈を感じ、一瞬身体中の力が抜けた。
しかし、次にはグッと手足に力が戻り、私は寸前のところで踏みとどまっていた。
だんだんと覚醒していく意識。パチッと目をあければ先ほどの苦しみがすっかり消えていた。
え、と慌てて目の前で手をかざしたり、もしや現実では意識がなくて夢を見ている状態ではと
頬をつねってみたところ、しっかりと痛みを感じる。
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彷徨いアリス