「幻覚汚染が治った?」

ハッと周りを見れば、周りも私と同じように不思議そうな顔で
意識がハッキリしてきた自分の手や身体を確認してうろたえていた。
しかしツナだけがまだ苦しそうにしゃがみこんでいる。

「うっ……頭が」

「ツナ!?――だいじょう…ぶ」

すぐ近くだったため、ツナの身体に心配して触れた途端。
コチラも激しい頭痛に襲われ、同じようにしゃがみこんだ。
視界がゆがむ。頭が割れそう。周りのツナや私の様子に狼狽うろたえて心配する声だけが遠くに聞こえた。

「なにかっ……見える」

その瞬間、視界は暗転した。口から吐いた泡で我に返る。
冷たくて暗くて……水の音が私が動いたり呼吸する度に頭に響く。
アレは……骸?――何かのカプセルに拘束された状態で骸は静かに目を閉じている。

ひどい!!助けなきゃと思って近づこうとして……また場面が変わった。

逃げる骸と少年二人。追っ手が迫る。骸は二人を逃がすためにおとりとなって捕まって……。
またズキッと頭痛とともに場面が変わった。廃墟らしい建物の映像。
少女の声が骸の口調で誰かと話している。

アレは……ツナのお父さんだ。守護者のリングを持っている。
そして少女はよく見ればクローム。



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彷徨いアリス