そこでハッとツナと私の意識は現実へと引き戻された。
二人でしゃがみこみながら、肩で息をしていると大丈夫かと声をかけられた。
「うっうん!!それにしても…アレ」
「美緒も見えた?」
確認するように問いかけるツナに、うなずく。
「骸!!」
マーモンが背後を取ったと声をあげたと同時に、袋の中に吸い込まれていく骸。
しかも、黒ヒゲ危機一髪のようにその袋ごと外からマーモンの頭上にあった輪が
するどい刃を内側にし、ギュッと締め上げた。
ヒッと息をのむ。皆も各々青ざめたり悲鳴をあげた。
「ッ馬鹿な!?」
悲鳴はやがて歓喜にかわる。袋は鋭い蓮のツタとともに内側から破られた。
「墜ちろ…そして
廻れ」
骸の静かな勝利宣言が響く。ご丁寧に守護者のリングまで見せながら。
勝ったと誰かが呟いたその瞬間、圧倒的な骸の力に鳥肌が立ちながら
やったと唇を震わせて、勝利に酔いしれた。
「ボクの力はまだこんなもんじゃ…!?」
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彷徨いアリス