「君の
敗因はただ一つ…僕が相手だったことです」
死ぬっと断末魔のような悲鳴をあげながら、マーモンはもがき苦しみ
風船のようにふくらんだかと思えば、爆発した。
後に残ったのは、現実に戻された骸ただ一人。
そして彼の手には完成した霧のリング。
「霧のリングはクローム
髑髏の物となりましたので…
この勝負の勝者は、クローム髑髏とします」
「そっそんな…そこまでしなくても!!」
ツナの言葉に、私もうなずけば少しあきれ顔の骸が振り返った。
「敵に情けをかけるとは…どこまでも甘い男ですね」
「確かに甘いかも知れないけど…でも」
まだ赤ん坊だったしと上手く表現できずに口ごもっていると
骸は静かに近づいて、少女のウェーブがかった茶色い横髪を撫でた。
「まさか…試合中、幻覚汚染まで無効化するとは……面白い子だ。
――それに、心配しなくても相手は逃げましたよ」
「にげた?……ええ!?――でも、確かに爆発して!!」
224(431)
→|
back
彷徨いアリス