「君の敗因はいいんはただ一つ…僕が相手だったことです」
死ぬっと断末魔のような悲鳴をあげながら、マーモンはもがき苦しみ
風船のようにふくらんだかと思えば、爆発した。

後に残ったのは、現実に戻された骸ただ一人。
そして彼の手には完成した霧のリング。

「霧のリングはクローム髑髏どくろの物となりましたので…
この勝負の勝者は、クローム髑髏とします」

「そっそんな…そこまでしなくても!!」
ツナの言葉に、私もうなずけば少しあきれ顔の骸が振り返った。

「敵に情けをかけるとは…どこまでも甘い男ですね」

「確かに甘いかも知れないけど…でも」

まだ赤ん坊だったしと上手く表現できずに口ごもっていると
骸は静かに近づいて、少女のウェーブがかった茶色い横髪を撫でた。

「まさか…試合中、幻覚汚染まで無効化するとは……面白い子だ。
――それに、心配しなくても相手は逃げましたよ」

「にげた?……ええ!?――でも、確かに爆発して!!」



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彷徨いアリス