「なあに……その話に首をつっこむ気はありませんよ♪
僕は良い人間ではありませんからね」

ゆっくりとツナに向き直る少年。

「ただ一つ、君より小さく…弱い後継者こうけいしゃ候補を
――あまりもてあそばない方がいい」

恐らくツナのことを言っているんだろうけど。
ああ、見てみなって!!どんどんザンザスの顔が怖い感じになってるから!!
そういう忠告とか……怒りゲージをあげるだけだから!!

言いたいことは分かる……私も例外ではなく弱者側だし
強者にもて遊ばれる苦労は身に染みてるから……でも、それ本人を目の前にして言う!?
愚痴りたいなら後でゆっくり聞いてあげるから!!

しかし言えない。骸も怖いし何考えてるか分からないし。
骸の仲間二人は歓喜の声をあげ、さっそく獄寺は警戒して唸りだした。
山本とツナがなだめる。骸はそれくらい警戒した方がいいと笑っていた。

「僕が霧の守護者になったのは…君の身体を乗っ取るのに都合がいいと思ったからですよ。
それに……貴女も手に入れたいですからね」

ツナと入れ替わりに視線をうつされて、狼狽えていると
パチッと骸はウィンクしてきた。まるで予約済みとでも言わんばかりに。



226(431)
back

彷徨いアリス