そんな相手に以前ディーノさんは修行していると言っていたが
本当にご愁傷様としか言い様がない。時々日本語通じないから困るだろうな。

もちろん、ディーノさんがイタリア人で日本語は母国語ではないということを差し引いても
ビックリするくらい、話が通じない。さらに極度のめんどくさがり。

まぁ、幸いにも戦闘好きなのは助かったけどね。
ほら……強い人と戦えるよと言えば、めんどくさくても
どうにか試合に出てくれる確率はあがるから。

だんだん勝敗よりも、ブッチせずに雲雀さんが当日キチンと時間通りに来てくれるかが
心配になってきたんだけど!?――くそ、ホテルの良い部屋で良いベッドなのに眠れない。

目がギンギンに冴えてきて、軽い気持ちでスマホを触りだして思い出した。
そういえば……雲雀さんのLINEとか連絡先分からないな。

モヤッとしながら横になる。
どう言葉にしていいのか分からない気持ち。いろんな感情が交ざっている。
急に連絡がくる不安とかを考えるとホッとするような気持ちと
すぐ家には泊めたくせに……それに………。

「あんなに…言ってきたくせに」なぜか気になって、そして不安になる感情。

いつのまにか思いを口にすれば、後はもう押さえることはできなかった。

頬に熱が集まるのが分かっていながらも、どうしても今まで彼からかけられた言葉が
頭によぎってしまう。



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彷徨いアリス