そんな中、フィールドに向かって走って行く少女が見えた。
「おい!!フィールド内は危険だぞ!!」
「くっクロームさん!?も…戻って!!」
ピーという嫌な音とともに、立ち止まるクローム。
その瞬間あがる爆発音に、呼吸すら忘れて目を見開いた。
事情が飲み込め、思わず悲鳴をあげた時に爆発と同時にあがった煙も晴れた。
地にふした少女にヒヤッとするも、その左右に同じようにふした少年の姿を見て
やっと息をつけた。よかった……爆発に巻き込まれたかと思った!!
「けん…千種」
「手間がかかる女だびょん」
機関銃の先がフィールド内に侵入した3人の少年少女に向く。
そして、向こうからは重い身体を揺らして近づいてくるモスカの巨体。
「はっ…挟まれた!?」
「やっ…やめてぇー!!」
思わず見ていられなくて目をつぶると、閉じた瞼の裏からでも分かる温かい光が包む。
えっ?と両目をひらけば、モスカの光線と機関銃の銃弾を防ぐように
少年少女の前で展開されているまるで太陽のような温かい炎。
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彷徨いアリス