「誰だ?ジジイごとモスカを焼き切ってたのはよう?」
ザンザスはさらに冷たく言い放つ。
「そ……そんな…。俺が、九代目を…」
可哀想なくらいツナの声は悲痛に歪んでいた。
瞳から光は消え、絶望と後悔で表情は固まっている。
私は思いっきりそんなことないと叫びたかったけど
でも、確かに結果的にはザンザスの言うことも
間違ってはいない。――何も言えず
けれど心の中ではこんなの間違ってると叫ぶ自分がいた。
「ち…がう」
不意に震える声が耳に届く。
それは9代目が発した言葉だった。
ツナが弾かれるように、九代目の顔に耳を近づける。
か細いが、ゆっくりと
老父の唇が動く。
「悪いのは…私だ」
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彷徨いアリス