九代目の指先から死ぬ気の炎が浮かび上がった。
その優しい色合いはツナにそっくりの暖かい光。
ツナのたれた大きな瞳から涙が溢れた。
「すまない…だが君でよかっ…た」
言い終わると同時に、ツナの額に伸びていた指先が腕ごと崩れ落ちる。
慌ててミトン越しにツナは抱き留めた。
「まって…そんな!!」
ツナの悲痛な叫びだけが響く。
思わず私まで涙が溢れそうなので、必死に頭を振り落ち着きを取り戻そうとした。
だって私なんかがチンケな感動で流していい涙ではないから。
……その時だった。怖いほど無言を貫いていたザンザスが口火を切ったのは。
「よくも九代目を…」
思ってもみなかった言葉に皆が疑問と困惑を抱えながら視線を移す。
「九代目への…この卑劣な仕打ちは、
実子であるザンザスへの
そして……
崇高なるボンゴレへの挑戦だと受け取った」
全員が
呆気にとられている。
私もツナも……恐らく会場にいる全員が何を言っているのか理解出来なかった。
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彷徨いアリス