ツナ……そして私たちまでハメられたんだ。
目の前の少年はまだ信じられないような悲痛な面持ちだった。

「それに…本来十代目となるはずのツナより強ければ
自分が真の後継者となることの証明にもなる!!」

「そっ…そんな」

「そうなれば……抵抗勢力の排除もワケはねぇぞ‼」

「では、ザンザスはボスになるのと同時に独裁どくさい体制を作るために⁉」

バジルの言葉に、リボーンが静かにうなずく。

「仕掛けられた罠だったんダ。――モスカが暴走し
ツナの守護者がピンチになれば…必ずツナ自身が助けにくると読んだんだろう」

「ツナ……」

「そんなことのために‼」

少年の頬に涙が伝った。九代目を傷つけたことにも、そして
傷つけるための道具にされたことにも少年は傷ついていた。

「みなさん。憶測おくそくでの発言はつつしんでください」
「すべての発言は我々が公式に記録しています」

淡々とした声でチェルベッロの二人が警告する。
怒りで握りしめた拳に爪が食い込み、嚙み締めた歯がギリリと鳴った。

「ここまできたら……もう憶測なんかじゃないっ」

喉からしぼりだすように漏れた声に、獄寺や山本も同意するとばかりにうなずく。



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彷徨いアリス