「よくも抜け抜けと‼」
弾かれるように皆がバジルに視線を移すと、可愛い顔を怒りに歪めて
無理やり九代目に押させた書類だと叫んだ。
「フッ」
ザンザスだけが鼻で笑ったのに、私たちはビクッと反応した。
怒りに震えるもの、信じられないと恐怖に震えるものそれぞれ様々だった。
「先ほども言いましたが、憶測での発言は慎んでください」
「我々は勝利者が次期ボンゴレボスとなるこの戦いを……」
「「大空のリング戦と位置づけます」」
大空の……リング戦……。
「すなわち今まで行ってきた七つのリング戦の最終戦です。
――いかがでしょうか?ザンザス様」
不敵な笑みの後、悪くねぇとザンザスは同意した。
ツナは同意も何もせず、ただザンザスをじっと睨みつけている。
その瞳には、ただ怒りだけではなく様々な思いや
それこそ決意すら入り混じっているようにも見えた。
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彷徨いアリス