ザンザスの方も掌に炎を集中させたかと思えば
その炎が痛いほどの光を放ってあたりに飛び散った。

「……いない」

どんなマジックのフィナーレだよと内心突っ込みながらも
とりあえず消え去った脅威にホッとする。

「あっ…九代目‼」

バジルの言葉にみんなもハッと我に返った。
慌てて九代目にかけよるバジルと私たち。
誰もがオロオロとするだけで子供の私たちは
治療なんてわからず、どうしていいか分からなかった。

その直後、背後から聞きなれた声が響く。

「ッ…跳ね馬!?」

獄寺の言葉にその声の主が確信へと変わる。
イケボの主を忘れるわけはないが、そういえば今日はまだ見ていなかった。
後ろにいかつい黒服の男たちをズラッと連れての登場にビクッと震える。

怖そうだなと震える私をよそにテキパキとディーノは男たちに
九代目のことやけが人を運ぶように手配した。



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彷徨いアリス