「ちょ…直撃だ!!」
「沢田殿!!」
背中越しにモロに憤怒の炎の一撃をくらったツナは
飛行状態が取れず、ゆっくりと落ちてくる。
焦げた煙がその身体から黒々とあがっているのが痛々しかった。
「ツナ!!そっ…そんな!!」
「実力の差が…これほどとは」
轟音、土埃……そしてえぐれた地面に倒れこんだ少年。
圧倒的な武力差に眩暈がした。
悔しいし、苦しい。どうして?どうしてこんなに……。
こんなに頑張って修行したのに……勝てないの?
ツナ本人はもっと痛い思いをして、苦しんでいる。
私は何もできない。――ずっと何も……この試合中!!
「っ……何この光は」
まぶしい光が視界の隅に入り、伏せていた顔をあげると
ツナから死ぬ気の炎が溢れるように放出されていた。
「きれい…「ダメだツナ!!」…え」
そのままでは危ないとコロネロが叫んだ。
そんな、まるで身を守るかのように纏ってみえる死ぬ気の炎が
あのまま出続けると……ツナは危ないの?
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彷徨いアリス