しかしあのボロボロの様子だとうまくザンザスの炎を
吸収しきれているのかどうかも怪しかった。
案の定、弱きっているツナに対して待ってくれるようなザンザスではない。
すぐに炎の噴出で飛び上がると、ツナに二つの銃口を向けた。
「
炎の蕾!!」
先ほどの確か
怒りの暴発とは違う攻撃。
空中でツナの周りを旋回しながら、憤怒の弾丸を次々と浴びせていく。
「どうした!?もう飛ぶ力もねぇか!!」
爆発と、ザンザスの高笑い、時々聞こえるツナの叫び。
地獄だ……祈るように握った手は震えて身体は恐怖で硬直する。
「沢田殿が…」
「あいつ、なぶり殺す気だ」
「ボッチョーロ・ディ・フィアンマ……炎の蕾か。
あの攻撃はそんな生易しいもんじゃねぇぞ…コラ」
やめてと叫びたかったけれど、唇が動かない。声が出ない。
変わりにどんどん熱くなっていく目頭から涙が零れ落ちそうだった。
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彷徨いアリス