涙がこぼれた瞬間、ツナと目が合った。
大型モニターの画面越しにだけど……痛みに苦しいというよりも
どこか悲しそうで、けれど決意を固めた瞳だった。
「…ツナ」
ツナはまだ諦めていない。何かする気なんだ。
そんな時に泣いている場合じゃないと慌てて
瞼をこする。
「どいつもこいつもカスの分際で…俺に
楯突くんじゃねぇ!!」
ツナにいら立ちの声をあげ、ザンザスはさらに攻撃を強める。
「決別の一撃……コルポ・ダッティオ!!」
「トドメを指す気だ!!」
「ツナ!!よけて!!」
今までの炎の弾丸よりさらに大きい。
確実に仕留めるための一撃を放ったザンザスに各々が悲鳴をあげる。
ツナは動かない。まさかもうよける体力も残っていない……?
今までで一番大きな爆発のあと、その地響きが足に伝うのを感じ絶望した。
見上げたモニターは爆風でツナの様子がみえない。
それどころか、あんな爆発をうけたんだ。もう骨すら残っているのかも分からない。
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彷徨いアリス