怒りの炎
「怒りの炎だ」
聞き覚えのある声に弾かれるように、皆が一斉に振り向くと
車いす姿だが、確かにサメに飲まれて死んだはずのスクアーロがそこに居た。
そして彼を取り囲むように黒服の男たち、そしてディーノ。
スクアーロは頭に銃を突きつけられているものの、しゃべれる程度には元気で
生きている様子に敵ながらもホッとした。
「ザンザスの…アレほどの怒り、見たことがねぇ」
でもよくこの人生きていたな、案の定バジルが問いかければ
ディーノが唇を開いた。スクアーロじゃなくて彼が回答することに驚いたが
どうやら経緯を知っているらしい。
「雨戦の日、万一のことを考えて部下を忍び込ませていた。
しかし、水中に落ちてきたのは山本じゃなかった」
そして保護し、なんとか大手術と今まで入院していたのを経てここに来たらしい。
そんな重傷者連れ出していいのかなと視線を送れば
大空戦を見せてやりたかったんだと曇りない目で見つめられたので何も言えなかった
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彷徨いアリス