凍てついた攻撃
ようやく体育館の中の様子が映し出されたかと思えば
獄寺と山本が固まったままもがいている映像だった。
何もない空を切り、苦し気な声をあげている二人に
幻覚を見させられているといやな汗がでる。
「くそっ、見てるだけしかできないなんて」
本当は助けにいきたい。駆け付けたい。
でも何もできないし、足手まといになるだけなのも分かっている。
けれど、このまま見過ごしているのも嫌だった。
祈るように
瞼をとじ、両手を握りしめた瞬間だった。
体育館から爆音が響いた。
その直後、何かが崩れていく音が遅れてやってくる。
また映らなくなったモニターに不安になるが
体育館で何かアクションがあったのは分かった。
それがいいことであるようにと、映らないモニターに祈るしかない。
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彷徨いアリス