こちらと視線があうと、静かにうなずいてみせる。
「いかに堅い絆で結ばれていても、オレ達はマフィアだ。
力を求める血を抑えることはできない」
「力を…求める血……そんなのばかばかしっ…」
口に出してハッとする。最後まで言いきれなかった。
その血のせいでツナやザンザスはボンゴレ次期ボスをかけて争っている。
私はまだ理解できない世界。血の争い。力を求める闘争。
そして力を力で抑え込み、すべてを
統べる王の座。
そのどちらもどうでもいい、バカバカしいというのは簡単。
だけど、現にそれを求めてこんなにも激闘している。
それを否定すれば、私だけ戦うのを
放棄しているように思えた。
かと言って肯定できそうにもないが。
「本当に……遠い世界だよ」
「本来ならな…だがお前はもう世界の守護者に選ばれちまったんだ」
すまねぇと私だけに聞こえるように謝罪したリボーンに
私が守護者に選ばれたことか、それともマフィアに入ることになったことに対しての謝罪か
皮肉めいて聞いてやろうともよぎったけど、小心者の私は小さくそうだねとしか返せなかった。
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彷徨いアリス