全身を氷漬けにされ、まだ吠え続ける男がそこにいた。
けれど、氷の中の彼はずっと時をとめたままの姿だ。

「もうこの氷が溶けることはない」

ツナの言葉に、そうだろうなと思っていた自分がいたのにビックリした。
確信はない。けれどあの氷が簡単に溶けないことはなんとなく分かっていた。

「溶けない!?」
「そんなことが…!?」

ディーノやシャマルに答えるようにリボーンが続ける。

「あの氷は、死ぬ気の炎と逆の力をもった…負の超圧縮エネルギーみてーだな。
アレに閉じ込められちまえば、どうすることもできねぇ。
光だろうが、熱だろうが……あらゆるエネルギーがマイナスに転じてしまうからな」


「では、この勝負……」

皆の間に貼られていた緊張が少しずつ解けていく。

「ツナの勝利ダ♪」

リボーンの言葉に、急に足の力が抜けてしゃがみこんだ。
近くにいたディーノが優しく支えてくれる。

「大丈夫か!?」

「あ……はい。ずっと不安だったから……気が緩んで足の力が抜けました」



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彷徨いアリス