その言葉に思いっきり面食らう。シリアスな気持ちになっていたのを
返せと言いたかったけど、ヘタレなので呑み込んだ。
この人、全身包帯ぐるぐる巻きかつ歩けないから車いすで来てるのに何言ってるの!?
チェルベッロも案の定、無理だと即答する。
初めて彼女たちの言葉に共感を覚えた瞬間だった。
彼女たちいわく、規定がどうとからしい。
しかしスクアーロは納得できずに、拘束された車いすごと暴れだした。
慌てて周囲が止めに入る。
不意に高い笑い声が闇に響いた。
弾かれるように声の方を向けば、限界がきて倒れこむツナに
今にも襲い掛かろうとしているルッスーリアとレヴィの姿。
「おい、勝負はもう着いたんだ。ここから出せ!!」
シャマルの発言を、チェルベッロは非情にも否定する。
まだ試合は終わっていないと告げられ、血の気が引いた。
「やめて!!」
二人の攻撃が今まさにあたろうとした瞬間、まるでシャボン玉が弾けたかのように
一瞬にして攻撃を放った二人の姿が消えた。
「なっ……幻術?」
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彷徨いアリス