「誰がやったかは定かではないが…その形跡は
一つの仮説を立てるのに充分だ」
ごくりとつばを飲む。ありえないと大声で否定したかった。
けれど、その仮説を立てる気持ちも分かる。
自分だってあちらの立場にたてば、リングとの関連性を
疑うのは自明の理だ。
そしてそれを思い切り否定できるほどの根拠もないので
震える手を抑えこみ、どうかあたるなと祈るしかできなかった。
誰もが……あのチェルベッロでさえ何も言わずに傍観することしか出来ない。
まるでステージ上のツナとマーモン以外全員の時がとまったみたいだった。
リングがそれぞれの色を放ちながら光りだす。
それに反応するように、ツナの手の中にあるリングも炎を放ちだした。
「思ったとおりだ♪」
「リングから炎が!?」
見るがいいと言い放つとマーモンは氷漬けにされたザンザスへと
吸い寄せられるように空中を移動していく。
ザンザスに近づきだすと、リングもさらにカラフルな炎を増大させた。
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彷徨いアリス