自身のリングを見た後、氷漬けのザンザスへと
視線を戻したツナの瞳は焦りで揺れていた。
「なんで!?」
ツナの気持ちを代弁するように思わず悲鳴をあげる。
「零地点突破の氷が…」
「…溶けていく!?」
シュウシュウと溶ける音、そして広がるリングの炎。
まるで悪夢のように思えて頭を抱えた。
「そんな……もし氷が溶けたら…」
それ以上は恐ろしくて口に出すのもはばかれた。
皆も同じ気持ちなのだろう。誰もがその先を口にせず
ただじっと、溶けきるなと祈るしか出来なかった。
「ゔぉおおい!!いいぞぉ!!」
無言を切り裂くような、突然の咆哮にビクッとする。
それをかばうように、ディーノがさりげなく
そばに引き寄せてくれたので少し安堵した。
327(431)
→|
back
彷徨いアリス