自身のリングを見た後、氷漬けのザンザスへと
視線を戻したツナの瞳は焦りで揺れていた。

「なんで!?」

ツナの気持ちを代弁するように思わず悲鳴をあげる。

「零地点突破の氷が…」
「…溶けていく!?」

シュウシュウと溶ける音、そして広がるリングの炎。
まるで悪夢のように思えて頭を抱えた。

「そんな……もし氷が溶けたら…」

それ以上は恐ろしくて口に出すのもはばかれた。
皆も同じ気持ちなのだろう。誰もがその先を口にせず
ただじっと、溶けきるなと祈るしか出来なかった。


「ゔぉおおい!!いいぞぉ!!」

無言を切り裂くような、突然の咆哮にビクッとする。
それをかばうように、ディーノがさりげなく
そばに引き寄せてくれたので少し安堵した。



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彷徨いアリス