「ふざけるな…なら言ってみろ!!
――俺の何を知っているかを!!!!」

天に向かって……それはまるで神に悪態でもつくかのようなザンザスの咆哮ほうこう
スクアーロはギリッと歯をかみしめた後、小さく息を吐いた。

言えないのかと追い打ちを立てるようなザンザスの言葉に
意を決したのか、閉じた瞳を男はゆっくりと開き言葉をこぼした。

『あの日…お前が九代目に氷漬けにされたあの時……
オレにはまだかすかに…意識があった』

その言葉に、今度はザンザスの瞳が見開かれる。

『あの時……お前は…』

スクアーロはあの日の出来事を少しずつ語りだした。
九代目とザンザスとの会話を聞いてしまったこと。

ザンザスがぶつけた本当の親子ではないことや
なぜ時期ボスになれないのかを黙っていたことに対する不満。

聞いていいのか不安になるようなデリケートな問題だったが
決して私たちにも無関係な話ではなかった。

スクアーロはなおも続ける。今度はさらに昔の話。
それはまだザンザスがかなり幼い頃の出来事だった。



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彷徨いアリス