そしてザンザスはその後、九代目に引き取られると
自分が九代目の息子であることを理由に傍若無人ぼうじゃくぶじんの限りをつくした。

『お前は威厳いげん、実力ともに……九代目の後継者として
文句のない男に成長した』

アレが威厳?ただの暴力という名の理不尽じゃと突っ込みたかったが
すごくシリアスな空気なのでやめたし、言って大声で三枚におろすとか叫ばれても
困るので黙っておくことにした。

『だが……ある時、お前は知っちまったんだろう?真実を……』

その時期にスクアーロとザンザスは出会ったらしい。
なんらかの方法で自分が実の息子ではないこと
血のつながりから後継者になれないことを知ったザンザスの目つきが
スクアーロの心を射抜いた。

ぶれない殺意の眼差し。その怒りにスクアーロは惚れた。
そして半年後、あのゆりかご事件が起こる。

「そんな……それであの事件を…?」

震える少女の声とは正反対に、落ち着き払った男の声が答えた。

『これがオレの知ることの全てだ』



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彷徨いアリス