「ツナ…」
ザンザスの瞳が揺れていた。
まるで迷子の子供みたいに……。
「九代目は…お前を本当の子供のように…」
「うるせぇ!!」
ツナの言葉を遮るような、ザンザスの叫びが響く。
「気色の悪い無償の愛など……クソの役にも立つか!!
オレが欲しいのはボスの座だけだ!!
カスは俺を
崇めていればいい!!」
今までは自己中心的でワガママだなと思ったが、スクアーロから聞かされた過去からすれば
こんな風に育っても仕方がないのかも知れないと少しだけ悲しくなった。
「オレを
讃えていればいいんだ!!」
ザンザスの叫びだけが夜にこだまする。
誰も同意も、そして……可哀そうな生い立ちを
顧みても
ここまでのことを仕出かした彼には同情する気も起きなかった。
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彷徨いアリス