「ねぇ…決着つけようよ」
その声に、言葉に……幻術よりもさらにヒヤッとした。
生きるサイヤ人雲雀さんが戦闘を逃すわけなかった。
ちゃっかり参戦して、ザンザスにまたケンカ売っているのに呆れる。
でも、よかった。皆ボロボロだけど無事で。
それにヴァリアーの精鋭部隊がくるという知らせを聞いた時に
無意識でもうダメだと諦めていた自分が恥ずかしかった。
誰も負けだなんて思っていない。
最後までみんな諦めていない。
しばらくにらみ合いが続く。
沈黙を破ったのは、金属が地面に転がる音だった。
「ダメだこりゃ」
「ボス……ここまでのようだ」
ベルがナイフを捨て、降参と軽く両手をあげる。
殺気を出しながら
威嚇し、今にも幻術を出してきそうなマーモンも
諦めたようにスッと身を引いた。
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彷徨いアリス